はじめに
「久保田」と聞くと、千寿や萬寿を思い浮かべる方が多いですが、シリーズの中でもひときわ特別な存在感を放つのが「得月(とくげつ)」です。
この記事では、得月の特徴や味わい、そして他の久保田銘柄(萬寿・純米大吟醸無印)との違いを徹底解説。
「得月って何がそんなに特別なの?」「他の久保田とどう違うの?」といった疑問にも丁寧にお答えします!
久保田 得月とは?
- 発売背景:
- 秋限定でリリースされる特別な一本。
- 月が最も美しく見える旧暦9月(現在の10月頃)をイメージし、「得月」と命名。
- 精米歩合:28%
- 通常の純米大吟醸でも35〜50%が一般的な中、28%という超高精米。
- 米粒の中心部だけを使用することで、驚くほど透明感のある味わいに。
- 味わい:
- 口に含んだ瞬間、透き通るような繊細な旨味が広がる。
- 雑味が極限までそぎ落とされ、クリアで優美な印象。
- 香り:
- 白桃やメロンを思わせる上品で控えめな果実香。
- 華やかすぎず、凛とした美しさがある。
- アルコール度数:15%
- 参考価格:720ml 約5,500〜6,000円前後
- 発売時期:毎年9月下旬〜10月頃、秋季限定
→ 「特別な夜に、特別な日本酒を」というコンセプトを体現する一本です!
得月と他の久保田銘柄との違い比較
項目 | 得月 | 萬寿 | 久保田 純米大吟醸(無印) |
---|---|---|---|
精米歩合 | 28% | 35% | 50% |
味わい | 極めて繊細・透明感 | 濃厚・まろやか | 軽快・ジューシー |
香り | 上品な果実香 | 芳醇な吟醸香 | 爽やか・フルーティー |
アルコール度数 | 15% | 15% | 15% |
参考価格(720ml) | 約5,500〜6,000円 | 約5,500〜6,000円 | 約2,200〜2,800円 |
発売時期 | 秋季限定 | 通年販売 | 通年販売 |
得月の飲み方・合わせたい料理
飲み方おすすめ
- 冷酒一択。しっかり冷やして、透明感を楽しむ。
- 温度が上がると繊細な香りが飛んでしまうため、常温放置は避けたい。
合わせたい料理
- 高級寿司(白身魚中心)
- 繊細な和食(鯛の薄造り、湯葉料理)
- クリーム系軽食(白身魚のムニエルなども意外と好相性)
→ 料理の主張が強すぎないものと合わせると、得月本来の繊細な旨味を存分に楽しめます!
【関連Q&A】よくある質問
Q. 精米28%ってどれくらいすごい?
A. 通常の純米大吟醸は精米歩合40〜50%。得月はそこからさらに磨きをかけた28%です。
米の外側(たんぱく質や脂質など雑味成分)を極限まで削ることで、中心部のデンプン質だけを使用。
そのため、雑味ゼロのクリアな味わいが実現されます。
Q. 得月はどこで買える?
A.
- 朝日酒造公式の特約店
- 百貨店(秋季催事など)
- 一部オンラインショップ
いずれも秋限定の数量限定販売なので、タイミングを逃すと入手困難になることも。
Amazonや楽天などでは通年売ってはいるものの、9月詰めの商品であることと、若干のプレミアがついている可能性があることにご注意を。
Q. 保存方法は?
A. 冷蔵推奨。開栓後はできるだけ早め(1週間以内目安)に飲み切ると、透明感を損なわず楽しめます。
まとめ
久保田「得月」は、シリーズの中でも別格の存在。
- 超高精米28%による、雑味ゼロのクリアな味わい
- 上品な香りと繊細な旨味のバランス
- 秋だけの特別な一本として楽しむ贅沢感
特別な夜や、大切な人との時間にふさわしい日本酒です。
ぜひ、年に一度の「得月」の世界を体験してみてください!