はじめに
「久保田」といえば千寿・萬寿などが有名ですが、実は「碧寿(へきじゅ)」「紅寿(こうじゅ)」「翠寿(すいじゅ)」という、個性豊かな特別版も存在します。
これらは製法も味わいも大きく異なり、季節やシーンによって最適な一本が変わってきます。
この記事では、碧寿・紅寿・翠寿それぞれの特徴・味わい・製法・価格を徹底比較し、あなたにぴったりの一本を見つけるためのガイドをお届けします!
各銘柄の特徴解説
久保田 碧寿(へきじゅ)
- 味わい:しっかりとした酸味と米の旨味が感じられる力強いボディ。
- 香り:熟成感のある香り。落ち着きと深みがあり、芳醇。
- 製法・特徴:山廃仕込み。伝統的な乳酸菌発酵を活かし、複雑でコクのある味わいを生み出している。
- アルコール度数:15度
- 参考価格:720ml 約3,000円前後
- 発売時期:通年販売
久保田 紅寿(こうじゅ)
- 味わい:柔らかい甘みと旨味のバランス型。派手さはないが、ふんわりと広がる優しい味わい。
- 香り:控えめな吟醸香。ほんのりと米の甘みを感じる。
- 製法・特徴:特約店限定流通。純米吟醸酒であり、米と水のみで造られている。
- アルコール度数:15度
- 参考価格:720ml 約2,000円前後
- 発売時期:通年販売(特約店のみ)
久保田 翠寿(すいじゅ)
- 味わい:生酒ならではのフレッシュ感と軽快な飲み口。瑞々しく、後味はスッキリ。
- 香り:フルーティーで爽やかな吟醸香。青リンゴやメロンを思わせる香り。
- 製法・特徴:非加熱の生酒。夏季限定出荷。
- アルコール度数:14度
- 参考価格:720ml 約3,500円前後
- 発売時期:毎年5〜8月頃の夏季限定販売
味・香り・製法・価格比較表
銘柄 | 味わい傾向 | 香り | 製法特徴 | 価格帯(720ml) |
---|---|---|---|---|
碧寿 | 力強い・酸味・熟成感 | 落ち着きある芳醇香 | 山廃仕込み | 約3,000円前後 |
紅寿 | 柔らかい甘み・旨味 | 控えめな吟醸香 | 純米吟醸・特約店限定 | 約2,500円前後 |
翠寿 | フレッシュ・爽快 | フルーティー・青リンゴ系 | 生酒・夏季限定 | 約3,000円前後 |
どれを選ぶ?おすすめシーンガイド
久保田 碧寿
- おすすめシーン:
- 秋冬の食卓に、濃厚な鍋料理や味噌系の煮込み料理と合わせる
- 日本酒好きな人への贈答用にも
- ポイント:
- 力強い味わいが、濃いめの料理にも負けない存在感を発揮
- 山廃ファンにはたまらない一本
久保田 紅寿
- おすすめシーン:
- 和食中心の晩酌、家庭料理と気軽に合わせたいとき
- 少し甘みを感じたいリラックスタイムに
- ポイント:
- 控えめながらも優しい旨味で、幅広い料理にマッチ
- 初心者にも受け入れやすいバランスタイプ
久保田 翠寿
- おすすめシーン:
- 暑い夏の日に、冷やしてキリッと楽しむ
- 軽めの洋食やサラダ、カルパッチョと合わせる
- ポイント:
- 生酒ならではのフレッシュ感と軽快さが魅力
- 日本酒初心者や若い層にもおすすめ
【関連Q&A】よくある質問にも答えます!
Q. 山廃仕込みって何?
A. 山廃仕込みは、自然の乳酸菌を取り入れて発酵を促す伝統製法。一般的な速醸もとよりも手間と時間がかかるが、その分、深みとコクのある味わいが生まれるのが特徴です。
Q. 生酒ってどう保存すればいい?
A. 生酒(翠寿など)は火入れ(加熱殺菌)をしていないため、冷蔵保存が必須です。購入後はなるべく早めに飲みきるのがおすすめです。
Q. 特約店ってどこで買えるの?
A. 朝日酒造公式サイトで特約店リストが公開されています。紅寿や翠寿などは、特約店限定流通なので、スーパーや一般酒店では手に入りにくい点に注意してください。
まとめ
久保田 碧寿・紅寿・翠寿は、それぞれ味わい・香り・製法に大きな個性があります。
- 力強い山廃仕込みを楽しみたいなら「碧寿」
- 優しい甘みと旨味を求めるなら「紅寿」
- フレッシュな生酒の軽快さを味わうなら「翠寿」
季節やシーン、自分の好みに合わせて選べば、日本酒の楽しみ方がさらに広がります!
ぜひ、それぞれの個性を味わい尽くしてください!