はじめに
日本酒「久保田」で有名なのは、新潟県の朝日酒造株式会社ですが、実は「久保田酒造」という全く別の酒蔵も存在しています。
「久保田の酒造はどこ?」「久保田酒造って久保田を作ってるの?」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。
この記事では、久保田を手がける朝日酒造と、別の酒蔵である**久保田酒造(相模灘)**の違いをわかりやすく解説します!
朝日酒造とは?(久保田を造っている酒蔵)
- 所在地:新潟県長岡市朝日
- 創業年:1830年(天保元年)
- 代表銘柄:久保田、朝日山、越州、洗心など
- 特徴:
- 新潟らしい淡麗辛口スタイルを確立したパイオニア的存在。
- 全国的な日本酒ブームの火付け役となった「久保田」シリーズを展開。
- 伝統的な技術を守りつつ、近年はモダンな純米大吟醸なども積極的に展開している。
- ポイント:
- 日本を代表する大手酒蔵のひとつ。
- 「久保田」といえば通常こちら(朝日酒造)を指す。
久保田酒造とは?(相模灘を造っている酒蔵)
- 所在地:神奈川県相模原市緑区
- 創業年:1844年(弘化元年)
- 代表銘柄:相模灘
- 特徴:
- 手作り少量生産を基本とする家族経営の小規模酒蔵。
- 「相模灘」ブランドで知られ、地元神奈川県を中心にファンを持つ。
- 伝統的な手作業を大切にしつつ、若手蔵元が積極的に品質向上に取り組んでいる。
- ポイント:
- 「久保田酒造」は、新潟の「久保田」とは無関係。
- 自社ブランド「相模灘」で勝負している、知る人ぞ知る実力派酒蔵。
「久保田」と「久保田酒造」の違いまとめ
項目 | 朝日酒造(久保田) | 久保田酒造(相模灘) |
---|---|---|
所在地 | 新潟県長岡市 | 神奈川県相模原市 |
創業年 | 1830年 | 1844年 |
メインブランド | 久保田、朝日山、越州 | 相模灘 |
酒造りの規模 | 全国流通の大手酒蔵 | 地域密着型の小規模蔵 |
関係性 | 無関係(偶然同じ「久保田」姓) | 無関係(独自ブランドを展開) |
相模灘とはどんな日本酒?
- 価格帯:
- 相模灘 特別純米(720ml):約1,500〜1,800円
- 相模灘 純米吟醸(720ml):約1,700〜2,100円
- 相模灘 純米大吟醸(720ml):約2,500〜5,000円
- コンセプト:
- 「食事に寄り添う、飲み飽きしない酒」を目指す。
- 穏やかな香り、しっかりとした米の旨味、後口のキレの良さが特徴。
- 主要銘柄:
- 相模灘 特別純米
- 相模灘 純米吟醸
- 相模灘 純米大吟醸
- 評価ポイント:
- 全国新酒鑑評会での受賞歴もあり、実力は全国区。
- 特に地元神奈川や首都圏では根強い人気を誇る。
まとめ
- 「久保田」といえば、新潟県の朝日酒造が造る全国的な銘柄。
- 「久保田酒造」は、神奈川県相模原市にある別の蔵元で、「相模灘」を製造している。
- それぞれ全く別の歴史・背景を持ち、直接的な関係性はない。
名前は似ていても、作り手も、味わいも、規模も大きく異なります。
ぜひそれぞれの蔵が醸す個性豊かな日本酒を、楽しんでみてください!